EDANについて

EDAN(エダン)は、アフリカのトゥアレグ族の職人がつくる、シルバージュエリーのブランドです。長いアフリカ暮らしのなかでトゥアレグシルバーに惚れ込んだ代表の江田が、立ち上げました。

青の民、トゥアレグ

トゥアレグは、サハラ砂漠とその周縁で暮らしてきた遊牧の民です。ニジェール、マリ、ブルキナファソ、アルジェリア、リビアなど、国境を越えて、広い地域を行き来してきました。「トゥアレグ」という呼び名は、もともと外から来た人々がつけたものだと言われています。彼ら自身は、自分たちを「ケル・タマシェク」、タマシェク語を話す人々と呼びます。藍色に染めた布を頭から身にまとい、その美しい青がうっすらと肌に移ることから、「青の民」とも呼ばれてきました。

トゥアレグ族のシルバー彫金は、その技術の高さで古くから世界的に知られてきました。幾何学模様を主とした繊細な意匠は、多くの人を魅了しています。砂漠を移動する暮らしのなかで、銀の装身具は美しさであると同時に、身につけて運ぶ財産でもありました。そして多くの装身具には、災いから身を守る意味が込められてきたと言われます。文様のひとつひとつに意味が宿るとも言われますが、その解釈は土地や人によって異なり、ひとつには定まりません。

イナダンの手仕事

この銀をかたちにしてきたのが、イナダン(INADAN)と呼ばれる職人たちです。彼らは鍛冶と銀細工を世襲で受け継ぎ、火を操り銀に命を吹き込む者として、共同体のなかで特別な存在とされてきました。模様は鏨(たがね)と呼ばれる道具で、一点ずつ手で彫られ、同じものはひとつとしてありません。その技は、親から子へ、手から手へと伝えられています。

いま、トゥアレグの暮らしは少しずつ変わりつつあります。砂漠を移動する遊牧から、町に暮らす人も増えました。それでも、銀を彫る手は受け継がれています。

伝統と、新しいものづくり

EDANは、年に数回ブルキナファソを訪れ、職人に直接オーダーしてジュエリーをつくってもらっています。オーダーの内容はさまざまです。伝統的な意匠をそのまま頼むこともあれば、職人の新しい感性にゆだねること、EDANのアイデアをともにかたちにすることもあります。

伝統の継承と、新しいものづくり。その両方をつなぐ橋渡しでありたいと、EDANは考えています。

Founder / Designer

江田 慶子 KEIKO EDA

国際協力の仕事や旅の一環で世界各国をまわるなかで、2014年、はじめてアフリカ・ブルキナファソを訪れました。その国民性に触れるうちにこの国が好きになり、気づけば四年間を過ごしていました。優しく、おおらかで、訪れる者をあたたかく迎え入れてくれる。そんな人々と共にした時間が、いまの私をかたちづくっています。

この国での暮らしのなかで出会ったのが、トゥアレグシルバーでした。砂漠を生きる人々が、身を守り、財を運び、美しさを託してきた銀。職人が鏨で一点ずつ彫り上げる手仕事に、私は強く心を惹かれました。

この銀とともに、この土地の文化や精神性を伝えたい。そう願って、2026年、ブランド EDAN を立ち上げました。