銀と素材について

EDANが扱う銀と素材について、産地から製作、取引まで、わかっている事実をお伝えします。

つくり方

EDANの作品の多くは、現地で職人と相談しながら、一点ずつオーダーして制作してもらったものです。すでに仕上がっている作品を、買い取ることもあります。いずれも、代表が自らブルキナファソを訪れ、フランス語で、直接やり取りして選んでいます。

伝統のかたちを、そのままお願いすることもあります。一方で、いまの日本の暮らしになじむよう、職人に相談しながらアレンジを加えることもあります。

多くは、銀を叩いて鍛える鍛造(たんぞう)という伝統的な手法でかたちづくり、鏨(たがね)とよばれる道具で一点ずつ彫っていきます。一部には、溶かした銀を型に流す鋳造の手法や、スタンプワークが施されているものもあります。同じ意匠を頼んでも、ふたつとして同じには仕上がりません。職人による違い、そして同じ職人でも、そのときどきの違い。手の癖が、そのまま銀に残ります。

ブルキナファソやニジェールの貴金属取引は金を中心に動いており、銀を扱う整った流通の仕組みがないため、職人は、銀を自らの手で仕入れています。その出どころは、ひとつではありません。それぞれが独自の仕入れルートを持っています。

職人は、基本的には純銀を使ってEDANのジュエリーを製作しています。EDANでは、専門機関によるX線分析で、ランダムに抜き打ちの鑑定を行っています。これまでに、純度99.9%を含む、高い数値が確認されました。

一方で、作品によって純度に差が出ることもあります。銀の純度が保証された市場がないため、純銀として仕入れた銀に他の金属が含まれていたり、道具を完全に分けることが難しい現地の製作環境で、わずかに他の金属が混じったりするためです。こうした事情から、すべての作品について純度を一律に保証することはできません。

黒檀と石

銀には、黒檀(こくたん)や天然石が組み合わされることがあります。

黒檀は、硬く、深い色をたたえた木です。多くはマリ産で、トゥアレグの装身具に古くから用いられてきました。色は黒だけでなく、茶色がかったものもあります。現地では、魔除けの意味を持つと言われています。

石には、ブラックオニキス、ターコイズ、瑪瑙、タイガーアイなどがあります。多くはマダガスカル産ですが、これらの石は現地で鑑定することができず、種類や、天然のものかどうかを保証することはできません。

取引と価格

価格は、職人とEDANが互いに提案し合い、双方が納得する金額で決めます。彫りが優れた作品や、これまでにないユニークな作品は、通常より高く買い取ります。基準とするのは銀の国際相場で、そこに職人の手間に対する対価を加えます。月々の取引量は、ブルキナファソで大学を卒業した公務員の給与水準を参照し、それに見合う発注を続けることを目指しています。

職人への支払いは、基本的にすべて前払いです。資本の少ない職人が、安心して銀を仕入れ、制作に取りかかれるようにするためです。

つくり手と労働

銀を彫るのは、ニジェールから隣国ブルキナファソへ移り住んだ職人たちです。現在は首都ワガドゥグに暮らし、制作しています。一部の職人は、ニジェールに暮らし、遠隔でやり取りをしています。一人で最初から最後まで仕上げる職人もいれば、分業制の工房もあります。

作業場は、自宅の一角の場合もあれば、工房を構える場合もあります。朝から晩まで、銀に向かう日々ですが、祭りや結婚式、葬儀、見舞いとなれば、迷わず手を止めます。人と人とのつながりを、何よりも大切にするからです。現地には、日本とは違う時間が流れています。EDANは、その時間を尊重しています。

環境

銀は、溶かして繰り返し使うことのできる、リサイクル可能な素材です。削り出した銀の粉までも、現地では無駄なく使われています。EDANの銀は大量生産されることなく、一点ずつ手でつくられます。梱包も、過剰にはしません。

これから

トゥアレグの職人たちには、受け継いできた技と、独自の文化があります。それを尊重することが、EDANのはじまりです。

その上で、より良い働き方や、技に見合う対価を実現していくこと。それは、EDANが時間をかけて果たしていくべき課題だと考えています。職人たちと向き合いながら、一歩ずつ進めていきます。

お客様へ

EDANの銀は、工業製品のように均一ではありません。一点ごとに、銀の来歴も、わずかな表情も異なります。その不揃いこそが、ひとりの職人の手から生まれた証です。

銀は、長く使える素材です。黒ずんでも磨けば戻り、必要であれば直すこともできます。

私たちは、お客様にとってより良い品をお届けできるよう、これからも向上し続けます。

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